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仏像彫刻工房「祥」

Author:仏像彫刻工房「祥」
Wood carving studio "SHO"

奈良・大阪・西宮において、
仏像彫刻の指導、制作を
行なっております。

Teaching and producing Buddha statue. Wood carving studio in Nara and Osaka, Japan

ホームページ
http://nanto-bussi.com/
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https://twitter.com/naraButsuzo

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京都三条、京都文化博物館での仏教美術展レポート


芸術の秋、文化の日の頃
京阪三条駅から、京都文化博物館へ

一本道を第54回 仏教美術展に向かいます

こちらは、三条大橋から見渡す鴨川
良い眺め^^

三条大橋から鴨川の眺め

橋を渡ると、スターバックスがあり、次には幕末のエピソードで有名な池田屋

池田屋

三条商店街に入ると、伝統的な小物屋、現代語で文房具屋と言うと怒られてしまう老舗、鳩居堂(きゅうきょどう)

鳩居堂

さらに進むと、インパクトのある矢田地蔵尊

矢田地蔵尊

京都文化博物館のごく近くには、日本屈指の画材の老舗、彩雲堂もあり、つい足を伸ばしたくなります
ここの職人の筆はもう最高で、日本絵の具の粒子の細かさは感嘆するほど
顔彩を買い足すのです!!

彩雲堂

ようやく仏像彫刻の展示会場に到着です

京都文化博物館も伝統ある建物で、仏像彫刻の展示会以外にも、芸術的な催しがたくさん
魅力的な手工芸作品のお店も入っていて、見所がたくさんあります

京都文化博物館

エレベーターで5Fへ
彫刻だけで1フロア丸々あり、じっくり見ようと思うと、たっぷりの時間が欲しいところ

仏教美術展

仏教美術展

仏画も多くの作品が展示されています
寺院や博物館の仏画は古くて色が変わっていますが、作成当時はこんなに鮮やかだったのかと、驚くほど美しい

仏教美術展

仏教美術展

京都文化博物館の1Fは、飲食店や雑貨店が古い街並みのような通路で並んでいて、京都気分が盛り上がります!

京都文化博物館

あれっ、こんなところに、貴重な国宝が300円で?!

仏像フィギュア

欲しいものは往々にして出ず・・・

仏像フィギュア

仏教美術展では写真撮影はできませんが、会場の紹介とのことで、特別に掲載の許可をいただきました
作品を出品すると、開場前に1時間ほど、他の出品者や先生方の作品の写真撮影をすることもできます

仏像彫刻で作品を作ると、あとは自宅で飾るかしまうだけになってしまいがち
展示会で多くの方にお披露目すると、仏の本分を果たせるような、仏さまが喜んでいるような

拙くも、自信がなくても、自分の作品を出品した上で他の作品を見ると、とても勉強になると力説する先生もいます

仏像彫刻の門を叩き、作品を出品して、伝統の街・京都を散策してみませんか

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仏像彫刻展on西宮レポート


ある秋晴れの西宮の空の下

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仏像彫刻展・西宮 第3回が、アクタ西宮で開催されました

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たくさんのの方にお越し頂きました

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静かな郊外の会場で、静かに展示される仏像に囲まれ、ベンチに座って眺めたり、語ったり

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同門の3人の先生が主催され、主に兵庫や西宮の教室の生徒さん作品が出品されていました

かわいらしい表情のお地蔵さんや創作仏を作られる、女流の 水戸川 櫻華 先生
やはり独創的な作品に定評があり、NHK文化センターの講座で人気の  溝井康萌 先生、坂本アサ 先生
当工房の春日大社有職檜物師預職 矢野公祥 先生

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以前、大阪市内の教室で一緒だった生徒さんと、久しぶりに再会しました
自宅から近いということで去年、西宮教室に移籍されてからも、熱心に続けられています

出品された地蔵菩薩は、両手が別部品だったのですが、どこかに行ってしまったようで、
急遽追加作成!との裏話を書いてしまっていいのか、怒られるのか・・・

そんなエピソードも聞けるので、展示会場に待機している門下生にも、気軽に話しかけてくださいね!


仏像彫刻・兵庫県 西宮教室のご案内

阪神仁川駅徒歩3分の会場
第2・4火曜日の13:00~16:00に開催しています
お問い合わせ 矢野公祥 (0743)75-1915


運慶展レポート◆お役立ち情報


東京国立博物館、特別展

運慶展、行ってきました!
実際の会場の様子や混雑ぶり、お役立ち情報などをまとめます。

全体は少し長くなるかも知れませんが、伝えたいことは次の8点!

JRで上野駅から徒歩6分ほど。公園口が最寄りで他出口からは少し難しめ
運営展の待ち時間は昼頃まで入場20~40分待ち程度でした
入れば会場内は流れがあり見るのに問題なく行列もないです
並ぶ前にロッカーに荷物を預けないと持って歩くことになります
ロッカーはかなり空いてます
閉館前1時間くらいは人少なくてじっくり見れます
東洋館2階のガンダーラ仏、本館1階の仏像は写真も撮れます
会場1階の解体修理映像面白かったです

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10/25頃の時点で、平日6000人、土日1万人程度。
金曜と土曜は夜9時まで開館しています。

実際の混雑ぶりは、公式アカウントが常時アナウンスしています。


開催の1年前から仏像彫刻教室の生徒の間では噂になっており、
ぜひ行きたいという声、どれだけ混雑するのかという声、
わしゃー行かないという声。

奈良の興福寺を中心に、東国でも活躍し、広い範囲に作品が残される仏師・運慶。
1つ1つの寺は離れているため、それだけのために行く機会はなかなか取れない、
お堂内は暗くて見にくいなど、直接鑑賞したくても問題が山積み。

平安末期から鎌倉時代、源平合戦で焼け野原になってしまった南都、奈良。
復興のために活躍した仏像彫刻の技師たちの中に、当時20代の若き仏師・運慶。

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仏師運慶の作風は、まさに戦後の復興のために生まれたかのよう。
生命力に満ち、まさに動いてる瞬間を切り取ったような躍動感。
900年を経た今でも傑作とされ、現存する約30体は国宝か重要文化財。
仏像彫刻に新たな流れを興した仏師の作品の数々、まとめて見れる初のチャンスで、巡回もなし。



という訳で、遠路はるばる、東京へ。
雨で、寒かったです。台風も来ました。。

上野公園は、まるで森林のように大木が立ち並ぶ、神秘的な場所。
天気がよければ、音楽家や大道芸人がショーをし、出店も出たりして賑やか。

花壇に囲まれた噴水もあり、落ち着きます。

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上野駅の公園口から、人の流れに乗って東京国立博物館へ。
運慶展だけの入場者が1万人ほどのときも、正門やチケット売り場はほとんど行列もなく。
さすが国立博物館の規模です。

正面には本館、右手には東洋館。
人の流れが続く左奥に、運慶展が開催されている平成館があります。

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運慶展は平成館の2F。
階段の裏側から通路、映像を上演しているスペースの周りまでロッカーは多数。
特別展の入り口で提示が必要なので、ロッカーにチケットを入れないよう気を付けましょう。
入場制限の行列は建物の外なので、順番が来たらどんどん2Fに流されてしまいます。
ロッカーに荷物を預けたい場合、列に並ぶ前か、順番が来たら抜けて、ですかね?
皆さん預けるタイミングを逃して、かなり空いてます。

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ちなみに1Fには関連特別映像、約10分の上映スペースがあります。
東大寺南大門にある運慶作の大きな金剛力士像、解体修理の様子です。
貴重な国宝がぐるぐる巻きにされたり、バラバラにされたり、ハラハラドキドキです。

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会場内に入ってしまえば、混雑した大通りのようで、人の流れに乗ってじっくり作品を鑑賞できました。
中で人気作品のためにまた行列、ということはないです。
車イスの方もいましたが、流れに沿って問題なく移動できていました。


作品は、前後左右から見れるものが多く、見応えがありますね。
前から見ると、圧倒的な存在感や大きさに威圧されてしまうけど、
横に回ると、何ともくつろいで優しげに人々を見つめる仏さまに、ほっとしたり。


戦乱前のデビュー作から、戦後の復興を経て人々の願いを詰めた落ち着きのある作品。
父・康慶、運慶、息子たちの作品が並び、時代の変化とそこに生きた人々の精神を垣間見るよう。

しかるべき場所で信仰の対象として向き合うことも大切とは思いますが、
こうして一同に会し、一仏師の作品を通じて伝えたい展示の意図もひしひしと感じます。

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閉館前には、離れて展示される作品を見渡せる程になり、見比べたり、遠くから全体を眺めたり。
ぜいたくな時間を楽しみました。

無著・世親像は、素朴な作りで、近くから一生懸命見ても、これって運慶作?などと思えば、
離れて見ると、拝観者を慈しむように見渡し語りかけているようで、傑作だ!と叫びそうにも。


運慶展のチケットがあれば、他の特別展以外の展示が自由に見れるので、
時間に余裕があれば、本館の仏像や刀剣や鎧などの日本美術、
東洋館のガンダーラ仏やミイラもオススメ。

平常展の作品は、写真撮影ができるのもいいですね。

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ガンダーラ仏は、仏教の発祥の地インドで作られ始めた仏像で、ギリシャ彫刻のような雰囲気。
仏像彫刻のモデルとしても人気の仏像です。

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刀剣や鎧も、平安や鎌倉時代のものが多く、運慶の時代に想いを馳せました。

実は、初めて見た日本刀。とても神秘的。
仏像は、どうしても人がイメージし作り出した形、ということになるのに対し、
刀を見ていると、天上の何かが伝わってくるような。

神器とされ、神に奉納され、清めの儀式にも用いられるのも分かるような作品でした。

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平成館1Fには埴輪など古代の展示があり、運慶のほんの数百年前の自由でユルい作品が新鮮。

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長くなりましたが、運慶展レポートとお役立ち情報でした。